六実さん…6回目の誕生日 (回顧編)

2021年9月17日。
この日は、六実さんがこの世に生を受けてから、実に6回目の誕生日である。

まだまだ先は長く…ずっと一緒に暮らしてゆく所存であるが、年に一度の記念日ゆえ、ひとつの区切りとして過去を振り返ってみる次第である。

2015年9月17日。
六実さんは、東北地方のとあるブリーダーで産声をあげた。
その後…間もなく親元から引き離され、業者のトラックに積まれて全国を行脚することとなる。
各地のペットショップやホームセンターで間借りをして、子犬販売イベントの開催を繰り返す日々を経験する。

2015年12月20日。
静岡県富士市のホームセンターで、ぷあくんは六実さんと出会う。
初めて見た六実さんは、到底パグではなかった…
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菜々と並んでみると、到底同じ犬種には見えまい💧

その残念な風貌から、行く末を懸念したのが運のツキであった…
その翌日…その残念な風貌パグはぷあ家に舞い降りたのである。
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それから6年。
少しずつ、大きくなっていった。

寄生虫「ジアルジア」がおなかの中に繁殖して、虫下しに苦労した…
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避妊手術で、初めての全身麻酔を経験した…

ヨーグルトの容器にカオを突っ込んで、その縁に眼を擦り付けてしまい、眼球に細菌感染症を患った…

先住パグ・菜々と共に色々な場所へ行った。
菜々はホンワカ・パグゆえ、六実のヤンチャにもおおらかなものだった。

2020年8月31日。
菜々姉ちゃんが、いなくなった。

5年間…24時間365日一緒にいた存在が、消えた。
その日からしばらくは、菜々の姿を探し続ける毎日であった。
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六実さん一人だけを連れてゆく旅行は、どことなく寂しいものだった。

5歳を過ぎて、カオが…ずいぶん白くなった。
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年を取ったな…と思う時が多くなった。

5歳になって間もなく、レントゲン検査で「変形性脊椎症」と診断され…これからは激しい運動は避けねばならぬ身の上となった。

2021年4月10日。
新しい家族が舞い降りた。
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共に生きてゆく新しい生命に、静まり返っていたぷあ家は、にわかに活気付いた。

年を重ねた六実さんは、環境の変化にうろたえていたが、徐々に新入りパグ・弥栄たんを受け入れ、それが日常となっていった。

2021年9月17日。
これまでの6年間は、山あり谷あり…楽しさ喜びに溢れ、そして苦しみ悲嘆に沈んだ歴史となった。

その日々には、傍らに必ず六実がいて…共にその時間を過ごした。

ぷあくんにとって…六実さんと歩む散歩道が一番幸せな時間。
すっかりカオが白くなった六実さんを見つめて思う。

これからも、一緒に…ずっと一緒にいようね。

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ん、なによ？

－おしまい－

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