菜々の初命日－こころ－ - ぷあくんの日々

昨年の今日…午後9時過ぎに、菜々はゴンチの腕の中で静かに息を引き取った。

その日…ぷあくんが帰宅したのが、ちょうど午後9時…
まるで、ぷあくんが駆けつけるのを待っていたかのように、頑張って命を繋いでくれていた。

菜々は、最後まで…最高に親孝行の愛犬だった。

息を引き取る数十秒前…両手両足をパタパタと動かしていた菜々…
最期を察したぷあくんは、ゴンチに抱きかかえるよう促して、その後…間もなく動かなくなった。

その夜は…ただただ泣き明かした。
正直、「菜々がいなくなった」という実感などなかったが、自分の心の中の…何か大きなモノが引き抜かれた…ような漠然とした喪失感、虚無感が静かに染み込んできた。

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静かな夜だった…

その翌日、家族だけで慎ましやかに葬儀を執り行うつもりだったが、予期せず…多くのパグ仲間が駆け付けてくれた。

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とにかく暑い日だった💧

葬儀の後…形のなくなった菜々を連れ帰り、呆然としていた。
傍らの六実だけが、わけもわからずチョロチョロ動き回り、それに合わせてぷあくんとゴンチは、やむなく重い腰と心を動かしていた。

葬儀翌日…ぷあくんは仕事を休んで、六実と謎の美女を連れて白糸の滝を訪れた。
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独りでいたら…間違いなく心を支えきれず、泣きながら一日中酒を飲んでいただろう。

その翌日から…
深い心の谷間から這い上がり、ぷあ家は懸命に日常へと戻って行った。

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懐かしいスリーショットを見つけた👀✨
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山腹の湿原を三人で歩いた時のものである

愛犬との日々、そしてその死を…忘れることなど出来ないし、忘れる必要などない。
しかし、いつまでも悲しみに溺れていては…ならぬ。

悲しみとしっかり向き合い共に生きていれば、いつか…それは、心を満たす「感謝」に変わるのだ。

今日は、菜々の初命日。
久しぶりに…菜々の思い出に想いを巡らせた。

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また会えたね…と思った。

－つづく－

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