ぷあ家の庭には梅の木がある。
もちろん、ぷあくんは園芸の技術など持ち合わせておらぬゆえ、梅の木は延びたい放題し放題となっていた。
もじゃもじゃ
その有り様に辟易したゴンチは、とうとう年末にシルバー人材センターに依頼して、キレイさっぱり伐採するに至ったのだった。
じゃん✨
さすが熟練の技である。
「ちょっとやりすぎでは…」と思えるほどに切りまくってくれたものである💦
それまで狭かった庭の空は、ちょっと気恥ずかしいくらいに広くなっていた😆
そして…時は過ぎ、新しい年を迎えた✨
2月に入ると厳しい寒さも和らぎ、春の訪れを感じさせる陽気の日も多くなってきた。
そんな中…ある休日の昼下がり。
ぷあくんのルーティンであるランチュウの世話をしていたのだが、ふと上を見上げると…春の使者が訪れていることに気がついたのである。
わたし…使者です…
奥ゆかしく、こっそりと咲く白梅の花に…慌ててゴンチと六実を呼び、小さな白い妖精を…家族三人肩を寄せ合い見上げて愛でる。
六実さんと白梅の記念写真を試みるも…どうも上手くいかずに「モズのはやにえ」みたいになってしまった💦
はやにえですが、なにか?
人と犬は、永い道のりを共に歩む旅人である。
日常の道端に…ポツリポツリと落ちている小さな幸せを、一つ一つ大切に拾っては「心のアルバム」に仕舞い、そして…歩み続ける。
いつか…共に歩んでいた「誰か」の姿が消えた時…残された者は行く先を閉ざされ、呆然と立ちつくす。
そして、脇に抱える…すっかり古くなった「心のアルバム」をまじまじと見つめる。
涙を拭い、その表紙を開いたならば…柔らかく暖かな光が辺りに溢れ、残された者の行く先を指し示すのだろう。
六実さん…小さくてもいいから、たくさんの幸せを集めながら歩いて行こうね。
ん?…なぁに?
-おしまい-
※本ブログで発生した収益は、すべて「出逢いの森」等の保護犬愛護団体に寄付いたします😉
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