年に一度の「ワクチン接種」の時期がやって来た。
犬にしてみれば、何の事かも分からぬまま針がカラダに突き刺さる…受難の儀式が執り行われるのである。
この…俗にいう「ワクチン接種」は、特定の予防接種である「狂犬病予防注射」と異なり、法律で義務付けられているわけではないが、ほぼほぼ義務化された慣習といえよう。
よって、この週末に愛娘・六実を連れて動物病院へ「ワクチン接種」を受けに行ってきた次第である。
クルマに乗り込んだ当初は、遊びに行くものと思ったのか、ウキウキ六実さんであった。
どこ？どこに遊びにいくの？
ゴンチと並んで貫禄のある図…
あご付近の肉付きが似ている…などと言ってはならぬ…ならぬのだ。
そして、到着した先は動物病院であった💀
嫌な予感を感じつつも病院内に入る六実さん…
まずは、小手調べの「爪切り」
そして…いよいよ「ワクチン接種」と相成る。
聴診器で心臓の具合をチェックしてから…
ぷちっ🩸
さすがに熟練の技…一瞬で終了となる。
とはいえ…案の定、六実さんは一刻も早く病院から逃れることを要望したため、ゴンチが獣医師と話をしている間に、とっとと病室から脱出したのだった。
帰りのクルマの中でも、終始ソワソワしていた六実さん。
さもありなん…犬にとっては何の事かも分からぬまま、不可解な痛みを与えられたのである。
菜々がいなくなってから、ワガママ度が増した六実さん。
そうさせたのは、紛れもなくぷあくんである。
「菜々」という存在を失って…その隙間に「六実の存在」を広げることでココロの安定を図ったぷあくん…
それにより、六実さんが…これまで以上に自分の意思が通ることを知った結果が、今の状態なのであろう。
獣医師は、半ば呆れて言ったそうだ…
「次の子を迎え入れれば、直るよ。」
これは…六実に対してではなく、ぷあくんに向けて放った言葉であることは、言うまでもない…
ぷあくんの膝にちょこんと座り、こちらを振り替える愛娘・六実さん…
おしり、痛いの…
－おしまい－
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