ぷあくんの日々

人と犬が幸せに暮らすために役立つ情報を発信します。

京都~奈良・別れと出会いの旅行記 -菜々の納骨-

令和2年10月16日
この日は、菜々の納骨の日であった。
京都には、ゴンチ家先祖代々のお墓があって、そこに菜々のお骨も納めることになるのだ。

旅程は京都~奈良を一泊二日で巡るというもの。
今回、菜々の納骨という行事を経るのだが、その重い空気すら振り払ってくれる…たくさんの思い出も生まれる素晴らしい旅行となったため、その一つ一つを大切に綴りたく思うのであった。


出立は午前7時。
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遠く京都で土に還る菜々が、最後に見上げる富士宮の空は...薄く曇っていた。


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16年間に及ぶ人(犬)生を過ごした土地を、姿を変えて離れる…


これまで菜々とは、数えきれないほど旅行に行ったが、その全てで必ず自宅まで一緒に帰って「お疲れ様」と笑顔で旅の無事を喜んだものである。

しかし、今回は…片道だけ一緒の旅となった。


新東名高速道路に入る時、ふと見上げると富士山が少しだけ顔を見せていた。
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菜々が最後に見る富士山は、どことなく寂しげだった。


いつもは渋滞が多く、否応なくゆっくり時間を過ごせる高速道路が、まるで菜々との別れを急ぐかのように実にスムーズで、あっという間に目的地へと導く。
皮肉なものだな...と思った。

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京都の街が近付くにつれ、休憩中も口数か少なくなるゴンチ。

京都東ICで高速道路を降りると、お別れの時は間近となる。


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もう、口もきかずに菜々を抱きかかえるゴンチ


午後1時ちょうどに、お寺近くの駐車場に到着した。
かつて菜々は、ここからお寺までの小道を自分の足で歩いていたが、今回はゴンチに抱えられてお寺に向かう。


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粛々と…歩く


お寺に到着すると、ゴンチはさっそくお墓の掃除に取り掛かる。


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入念に…丁寧に…


そして、静かに菜々のお骨は…お墓の中に納められた。
先代のパグ「ゴン」のお骨も納められているのだが、人と犬のお骨を一緒に納めることが出来るとは...非常に珍しくも、ありがたいものだ。

納骨の際、まだゴン兄のお骨が残っているのが見えた。
「菜々を待っていてくれたのかな…」


その後、住職のお坊さんに納骨のお経を唱えてもらいお線香を手向けると、なんともあっけなく納骨の一部始終は終了した。


ゴンチとぷあくん、そして六実は...三人ちょこんと並んで手を合わせ、菜々とのお別れをした。
ゴンチは、ちょっと後片付けがあるから...と一人墓前に残り、ぷあくんと六実は場を外した。

最後に、ゴンチと菜々の二人の時間があるのだ…と、察した。


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少し離れたところで、六実と二人で待った


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京都の空は、富士宮と違い明るく元気だった


しばらくして、ゴンチがスッキリした顔で戻ってきた。
そこには、愛する者とキレイにお別れを果たした、愛犬家の姿があった。


午後2時過ぎ。
これまでの様子とはうって変わり、饒舌になるゴンチとぷあくんは京都の街を後にして、この日の宿泊地・奈良県生駒市を目指す。


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京都に来るたびに見上げる東寺が、いつもよりきらびやかに見えた。



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菜々...またね








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