亡くした愛犬の面影が、飼い主の心から消えることはない。
愛犬を失った思い出を「心の傷」として残すことはよろしくないが、ふとした時に「還る場所」として心の片隅に置いておくことは、まことに結構なことといえよう。
心の片隅の「還る場所」にいざなってくれる「形見」について考えた。
ゴンチの宝物のひとつに、先代のパグ「ゴン」の肉球を型どった形見がある🐾
これは、ゴンチの異父異母の妹・ニャンコスさんが、飼い主に無断で製作した逸品である。
じゃん✨
それにしても…ひとの愛犬の足跡をいつの間にか型取り、その「型」を自宅に持ち帰って(富士宮→尼崎)「メモリアル肉球」を作り上げるとは、なんとも見事な離れ業である。
…とはいえ
このありがたみに味をしめたゴンチは、菜々の肉球も型どって残したいと考え、足跡作りセットを購入してきたのだった😅
こんなん…あるんや😥
当時、まだ幾分元気だった菜々さんを連れ出して、メモリアル肉球型作りに協力させる💦
菜々さんの右手を…ムニュッ
ボンヤリと、足跡が…
この凹部分に石膏を流し込んで固めれば基礎は完成となる。
うーむ…肉球と言われれば、肉球かな…😥
完成度の問題ではない。
想いが詰まっているかどうかなのだ。
これにお好みの色を塗って、あれやこれやデコレーションして完成と相成るのだが…実は、今日に至るまで着色も装飾も滞っていることを告白せねばならぬ。
というのも…ゴンチにしてみれば、これを見るとまだ冷めやらぬ菜々への気持ちがぶり返すのだろうから、なかなか手をつけられないのもやむをえまい😞
ここはおとなしく完成を待つとしよう…
と、写真撮影をしていると六実さんがやって来た😵
これは食べられるんすか?
ぐはぁ…六実さん、いけません💦
…ともあれ、これが完成した暁には、「ゴン」「菜々」という我が家で共に過ごしたパグたちが、常に残された者の傍らに存在することになるのだ。
なお、ゴンチが使ったものとは若干違うが、参考までに足形作りセットを紹介しておこう。
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いまの時代、人の「心」が廃れていると言われるが、一方で人は、それ以上に「心の拠り所」を求めているように感じられる。
愛犬家にとっての「心の拠り所」とは、「いまを共に生きる愛犬との時間」であり「かつて共に生きた愛犬との思い出」であろう。
愛犬の思い出…とは、心の中で愛犬と再会すること。
心の中には扉があって、その向こうに愛犬がいる。
尻尾を振って、ハァハァ息をしながら扉を開けてくれるのを待っている。
その扉を開ける鍵が、「形見」なのかな…と思った。